肩関節周囲炎について

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肩関節周囲炎は、肩の痛みや動かしにくさが生じる疾患で、特に中高年の女性に多く見られます。症状は急性期、拘縮期、回復期の3段階で進行しますが、リハビリテーションなどの保存療法で改善することが多いです。予防には肩の周りの柔軟性を保つ運動が効果的です。

どんな疾患なの?

肩関節周囲炎は、一般的に「四十肩」や「五十肩」として知られる疾患です。肩関節を構成する骨、軟骨、靭帯や腱などに問題が生じ、肩の周りの組織に炎症が起きることが主な原因とされています。中高年の女性に多く見られますが、年齢や性別に関係なく発症する可能性があります。また、怪我や手術により肩関節を固定する期間があると発症することがあります。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着すると、さらに動きが悪くなります。

肩関節周囲炎の主な症状には次のようなものがあります。

肩の痛み:肩を動かす時や夜中に痛むことがあります。
関節の動かしにくさ手を挙げる動きや背中に回す動きが制限されることが多く、髪を整えたり、服を着替えたりするのが難しくなることがあります。

また、3つの段階で進行すると言われています。

急性期(約2週間~数か月):強い痛みが現れる。夜中に痛みで目が覚めることもある。
拘縮期(約4~12か月):痛みは軽減するが関節の動きが制限される。
回復期(約6~9か月):徐々に症状が改善する。

治療は、症状の程度や肩関節の状態に応じて保存療法手術療法の2つの選択肢がありますが、多くの場合は保存療法で改善します。また、時期に応じた適切な治療を行うことが大切です。

保存療法
薬物療法:消炎鎮痛剤の服用やヒアルロン酸注射などで痛みを和らげます(急性期)。
リハビリテーション:関節の動きを維持・改善するために行います(拘縮期)。関節の動きや筋力を改善するために積極的に行います(回復期)。

保存療法で症状が改善しない場合、癒着した関節包を切除し、可動域の改善を図る手術が検討されます。手術には入院して関節鏡を用いて行うものと、入院せずに外来で局所麻酔下で行うものがあります。手術後は、リハビリテーションを行い、徐々に関節の動きを取り戻していきます。

肩関節周囲炎の予防法は確立されていませんが、次のようなことが有効と言われています。

基礎疾患の管理:糖尿病や甲状腺疾患を有していると発症しやすいと言われています。
適度な運動:定期的な運動習慣は予防効果があると言われています。
肩の周りを動かす:長時間のデスクワークでは肩甲骨や肩を動かす機会を作りましょう。
適切な姿勢を保つ:いわゆる猫背は肩の動かしにくさの原因になります。

当院にご相談ください

当院ではリハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、局所麻酔下での手術や手術後のリハビリテーションを行うこともできます。肩の痛みや動かしにくさ、不安がある場合は、当院にご相談ください。

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この記事を書いた人

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岩政 亮平

理学療法士
日本臨床徒手医学協会認定セラピスト
ピラティスインストラクター