後縦靭帯骨化症について

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後縦靱帯骨化症は、背骨の後方にある靭帯(後縦靱帯)が異常に骨化して脊髄や神経根を圧迫する疾患です。診断される方が多い疾患ではありませんが、男性の割合が多いと言われています。症状は手足のしびれや筋力低下で、治療は保存療法と手術療法があります。明確な予防法はありませんが、生活習慣病にならないようにすることや適度な首に負担をかけないようにすることは有効と考えられます。

どんな疾患なの?

後縦靱帯骨化症は、脊椎の後方にある靭帯(後縦靱帯)以上に骨化することで肥厚し、脊髄を圧迫する疾患です。日本人に比較的多い疾患とされ、女性よりも男性の割合が多いと言われています。発症には遺伝的要因生活習慣(肥満や糖尿病など)が関与していると考えられています。

脊髄や神経根の圧迫による神経症状が現れ、ご自身で気づきやすい症状には次のようなものがあります。

主な症状
手や足のしびれ:特に手指のしびれを感じます。
細かい動作が難しくなる:ボタンかけが難しい、文字が書きにくいなどの動作が難しくなります。
歩きにくさ:足が前に出しにくい感覚が現れ、歩きにくさを感じます。

症状の程度や部位は骨化の範囲や程度によって異なります。また、年齢によって症状が進行する程度も異なります

治療は、症状の程度に応じて選択され、保存療法手術療法の2つの選択肢があります。

保存療法
薬物療法:消炎鎮痛剤の服用などにより痛みを和らげます。
リハビリテーション:症状の進行を抑制し、日常生活の質を維持することを目的とします。
生活指導:急に首を動かすなど、首に負担のかかる動作をしないように指導します。

保存療法で症状が改善しない場合や、神経症状が進行する場合には手術療法が検討されます。手術の方法は、骨化の範囲や状態に応じて慎重に検討されますが、方法による成績に大きな差はないと報告されています。
手術後は、リハビリテーションを行い、徐々に日常生活に復帰します。

後縦靱帯骨化症の明確な予防法は確立されていませんが、次のような危険因子を管理することは重要です。

肥満の改善
血糖コントロール
過度に首を反らさない
適度な運動
適切な姿勢を保つ

当院にご相談ください

当院ではリハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、手術後のリハビリテーションを行うこともできます。首の痛みや手足しびれ、不安がある場合は、当院にご相談ください。

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岩政 亮平

理学療法士
日本臨床徒手医学協会認定セラピスト
ピラティスインストラクター