10秒まとめ
変形性頚椎症は、首の背骨(頚椎)や椎間板が加齢に伴い変化し、神経を圧迫する疾患です。特に中高年に多く見られます。症状は頚部痛や肩こり、腕のしびれなど様々です。治療は保存療法と手術療法があります。予防には正しい姿勢と適度な運動が重要です。
現代病?
変形性頚椎症は、加齢に伴い頚椎の椎間板や椎体、靭帯が徐々に変化する疾患です。
背骨のクッションである椎間板の水分が減少し弾力性が失われることで、椎骨同士が直接接触し、骨の突起(骨棘)が形成されます。この骨棘により、神経の通り道(脊柱管)が狭くなり神経が圧迫されることもあります。
頚椎には頭の重さ(成人で5~7kg)と両腕の重さが加わるため、寝ている時以外は持続的に負担がかかる構造になっています。そのため若くてもデスクワークやスマートフォンの使用により下を向く機会が多いと発症することがあります。
また、デスクワークなど長時間同じ姿勢を続けることで発症することもあり、現代に多い疾患の1つと言われています。
どんな症状が現れる?
主な症状は次のようなものがあります。
主な症状
・首の痛みやこわばり:起床時や長時間同じ姿勢を続けた後に悪化しやすいです。
・腕の痛みやしびれ:ピリピリとした感覚や電気が走るような痛みが出ることがあります。
・手指の動かしにくさ:力が弱くなったり、細かい作業が難しくなることがあります。
症状には個人差があり、状況によっては、めまい、頭痛、吐き気、耳鳴りなどを引き起こすこともあります。
どんな治療法があるの?
治療は、症状の程度や生活スタイルに応じて、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。
まずは保存療法から行い、それにより症状の改善がみられる場合が多いです。
保存療法
・薬物療法:消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用などで痛みを和らげます。
・リハビリテーション:首周りのストレッチやトレーニングにより、痛みの軽減と機能回復を目指します。
・姿勢指導:日常生活で首に負担がかからないような姿勢を指導します。
保存療法で症状が改善しない場合や、神経症状が進行する場合には神経の圧迫を解除するための手術療法が検討されます。
手術後は、リハビリテーションを行い、徐々に日常生活に復帰します。
どうすれば予防できる?
変形性頚椎症の明確な予防法は確立されていませんが、日常生活で首への負担を減らすことが重要です。
・正しい姿勢を心がける:デスクワークではうつむかずに背筋を伸ばした状態で作業できるような環境が望ましいです。
・定期的な運動:同じ姿勢を続ける時には首や肩甲骨を動かす時間を作りましょう。
・ストレッチ:肩甲骨や胸の動きをよくすると首への負担を軽減できます。
・適切な寝具の選択:高すぎる枕は首に負担がかかります。
当院にご相談ください
当院ではできるだけ手術療法を避け、リハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、手術後のリハビリテーションを行うこともできます。首の痛みやしびれ、不安がある場合は、当院にご相談ください。
