10秒まとめ
石灰沈着性腱板炎は、肩の腱板にカルシウムが沈着し、痛みや動きの制限を引き起こす疾患です。特に40~60歳の中高年に多く見られます。治療は保存療法と手術療法があり、予防には肩周りの筋力トレーニングとストレッチが効果的です。
何が起きてるの?
石灰沈着性腱板炎は、肩にある筋肉(腱板)にカルシウムの結晶が溜まり、炎症を引き起こすことで痛みや関節の動かしにくさが生じる疾患です。
カルシウムが原因は明確ではありませんが、次のような方はなりやすいと言われています。
・年齢:40歳~60歳に多いと言われています。
・性別:女性に多い傾向があります。
・生活習慣病:糖尿病の方やコレステロール値が高い方はなりやすいと言われています。
・生活習慣:仕事や趣味で頭上での作業を繰り返す方はなりやすいと言われています。
どんな症状が現れる?
カルシウム沈着の部位や大きさによって異なりますが、主な症状には次のようなものがあります。
・朝方の痛み:朝方や起床時に突然、肩が痛みます。
・夜中の痛み:寝ている時に肩の痛みで目が覚めることがあります。
・肩の動かしにくさ:肩の痛みで腕を上げたりする動作が難しくなります。
・日常生活への影響:肩の痛みや動かしにくさにより更衣などの日常生活が難しくなることがあります。
どんな治療法があるの?
治療は、症状の程度に応じて選択され、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。
カルシウムは吸収されるので、自然に治ることが多いと言われています。
保存療法
・薬物療法:消炎鎮痛剤の服用や関節注射などで痛みを和らげます。症状によっては内服で沈着したカルシウムが消失する場合もあります。
・リハビリテーション:痛みのある時期は肩の動きを保つための運動を行い、痛みが落ち着いたら肩の動き広げるための運動を行います。
保存療法で症状が改善しない場合や、痛みが強い場合には手術療法が検討されます。
代表的なものに関節鏡を用いてカルシウム沈着を除去する方法があります。関節鏡を用いた手術は傷が小さく、術後の痛みが少ないことや筋力低下が起きにくいことが特徴です。
手術後は、リハビリテーションを行い、徐々に日常生活に復帰します。
どうすれば予防できる?
石灰沈着性腱板炎の原因は明確ではありませんが、次のようなことが予防に有効だと考えられます。
・生活習慣病の予防:血糖値やコレステロール値が高くならないように注意しましょう。
・肩に負担のかかる動作を避ける:頭上で重たい物を持ったりすると肩に負担がかかります。
・肩周りの筋力トレーニング:スポーツや日常生活で肩にかかる負担を軽減します。
・肩甲骨や胸の動きをよくするためのストレッチ:柔軟性を保つことで肩にかかる負担を軽減します。
当院にご相談ください
当院ではできるだけ手術療法を避け、リハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、手術後のリハビリテーションを行うこともできます。肩の痛みや動かしにくさ、不安がある場合は、当院にご相談ください。
