肩腱板損傷について

  • -
    コピー

肩腱板損傷は、肩関節を安定させる筋肉が損傷する疾患で、50歳以上の4人に1人に見られます。症状は肩の痛みや動きの制限で、治療は保存療法と手術療法があります。予防には筋力トレーニングやストレッチ、適切な姿勢を保つことが重要です。

肩腱板ってなに?

肩腱板損傷は、腱板と呼ばれる肩関節を安定させる4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)が損傷する疾患です。腱板は肩の前、上、後ろに位置し、肩を自由に動かす役割を担っています。50歳以上の4人に1人に見られ、主な原因には次のようなものがあります。

主な原因
加齢による変化:腱が損傷しやすくなる。
繰り返しの動作:頭上に手を挙げる動作を繰り返すことにより負担がかかる。
外傷:スポーツや転倒などで手をついたりした時に生じる。

しかし、損傷があっても痛みを感じないという方も多くいます。ただし、損傷が進行すると、肩の機能が著しく低下し、日常生活に支障をきたすことがあります。

主な症状には次のようなものがあります。

肩の痛み:肩を動かす時や夜中の痛みがあります。
関節の動かしにくさ:力が入りにくく、手を挙げるのが難しくなります。
筋力低下:力がはいりにくく、重たいものを持つのが難しくなります。

肩を動かすときに「ゴリゴリ」という音がしたりすることがあります。これらの症状は、損傷の程度や部位によって異なりますが、放置すると症状が悪化することが多いです。

治療は、症状や損傷の程度、生活スタイルに応じて、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。

保存療法
薬物療法:消炎鎮痛剤の服用やヒアルロン酸注射などので痛みを和らげます。
リハビリテーション:肩周りの筋力トレーニングやストレッチが行い、痛みの軽減と機能回復を目指します。
姿勢指導:日常生活で肩に負担がかからないような姿勢を指導します。

保存療法で症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたす程度の痛みがある場合には、手術療法が検討されます。

手術療法
関節鏡視下手術:傷が小さく、術後の痛みが少ないため普及しています。
直視下手術:大きな断裂では小さく切開して手術することがあります。

手術後は、リハビリテーションを行い、徐々に日常生活に復帰します。

肩腱板損傷の予防には、適切な運動習慣が有効と言われています。

肩の周りの筋力トレーニング:繰り返しの動作などによる肩への負担を減らします。
肩の周りのストレッチ:肩甲骨や胸の辺り(胸郭)の柔軟性を保ち、肩への負担を減らします。
適切な姿勢:いわゆる猫背になると肩を動かす時の負担が増えます。
ウォーミングアップ:スポーツ活動前のウォーミングアップやクールダウンで怪我のリスクを減少させることができます。

当院にご相談ください

当院ではできるだけ手術療法を避け、リハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、手術後のリハビリテーションを行うこともできます。肩の痛みや動かしにくさ、不安がある場合は、当院にご相談ください。

  • -
    コピー

この記事を書いた人

アバター画像

岩政 亮平

理学療法士
日本臨床徒手医学協会認定セラピスト
ピラティスインストラクター