10秒まとめ
野球肘は、投球動作による肘への過度な負担が原因で発生する障害で、特に成長期の選手に多く見られます。症状は肘の痛みや違和感で、治療は保存療法と手術療法があります。予防には適切なフォームの習得と過度な使用を避けることが重要です。

なぜ野球肘になるの?
野球肘は、投球動作による肘関節への過度な負担が原因で発生する障害の総称です。主に成長期の選手に多く見られます。野球肘は、肘の内側、外側、後方に発生することがあり、それぞれ異なる病態を示します。内側型は内側の靭帯へのストレスや損傷、外側型は投球時のストレスによる上腕骨小頭の損傷、後方型は肘を伸ばしすぎることによる骨・軟骨の損傷が主な原因です。
どんな症状が現れる?
主な症状は、投球時や投球後に感じる肘の痛みや違和感です。症状の程度は個人差が大きく、軽度のものからスポーツ活動が困難になる重度のものまであります。
どんな治療法がある?
治療は、症状の程度や原因に応じて選択され、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。保存療法では、まず症状に応じて投球を中止したり制限したりします。また、リハビリテーションとして適切な競技動作を獲得するために、上半身だけではなく、股関節など下半身の柔軟性を改善したり、筋力トレーニングを行ったりします。
保存療法で症状が改善しない場合や、重度の損傷がある場合には手術が検討されます。手術後はリハビリテーションを行い、徐々にスポーツ活動に復帰します。
どうすれば予防できる?
野球肩の予防には、適切な投球フォームの習得と過度の使用を避けることが重要です。また、肩の周りだけでなく股関節など下半身の柔軟性を保つことや、メディカルチェックを受けることで野球肘のリスクを軽減することができます。選手、指導者、保護者が協力して、適切な予防策を講じることが重要です。
当院にご相談ください
当院ではリハビリテーションを中心とした保存療法を行っており、適切なフォームを指導することもできます。肩の痛みや不安がある場合は、当院にご相談ください。