足関節捻挫について

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 足関節捻挫は、日常生活やスポーツ中に足首をひねることで起こる外傷で、特に内反捻挫が多く見られます。症状は痛みや腫れで、治療は保存療法と手術療法があります。予防には適切な靴選びとウォーミングアップが重要です。

捻挫ってなに?

 足関節捻挫は、日常生活やスポーツ活動中に頻繁に発生する外傷の一つです。関節を支える靭帯が急激な力を受けて伸びたり、断裂したりすることで起こります。特に、足首を内側にひねる「内反捻挫」が多く見られます。捻挫の程度は、軽度(1度)、中等度(2度)、重度(3度)に分類され、早期に適切な治療と管理をすることが重要です。

 主な症状は、足首の外側の痛みや腫れ、関節の動かしにくさ、足首の不安定感です。症状の程度は捻挫の重症度によって異なり、軽度のものから歩行が困難になる重度のものまであります。また、靭帯の付着部が骨折することもあります。

 治療は、捻挫の程度に応じて選択され、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。保存療法には、消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用などの薬物療法や装具やテーピングによる固定などがあり、重症度によっては松葉杖を使用し、体重をかけないようにすることもあります。また、症状が改善した後はリハビリテーションとして筋力トレーニングやストレッチを行い、再発予防に努めます。

 重度の捻挫や、慢性的な不安定性がある場合には手術が検討されます。手術後は、適切なリハビリテーションが行われ、徐々に日常生活やスポーツ活動に復帰します。

 足関節捻挫の予防には、日常生活での注意と適切な運動が重要です。自分の足に合った靴を選択することや、不整地や段差では転倒しないように注意することが大切です。また、スポーツ活動を行う場合は適切なウォーミングアップや足周りのトレーニングをすること、不安がある場合はテーピングやサポーターを活用することが大切です。

当院にご相談ください

 当院では超音波検査機やMRIにより正確な診断を行うことができ、薬物療法や固定を中心とした保存療法を行っています。また、症状が改善した後のリハビリテーションやテーピング方法の指導を行うこともできます。足首の痛みや不安があったり、捻ったりした場合は、当院にご相談ください。

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この記事を書いた人

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岩政 亮平

理学療法士
日本臨床徒手医学協会認定セラピスト
ピラティスインストラクター