半月板損傷について

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 半月板損傷は、膝関節のクッションである半月板が損傷する疾患で、スポーツ活動や外傷、加齢が原因です。症状には膝の痛みや引っかかり感、ロッキング現象などがあります。治療は保存療法と手術療法があり、予防には筋力トレーニングやストレッチが有効です。早期の診断と適切な治療が重要です。

なぜ損傷するの?

 半月板損傷は、膝関節内の半月板が損傷することで発生する疾患です。半月板は膝関節の中で大腿骨と脛骨の間に位置し、クッションの役割を果たしています。半月板は内側と外側にあり、膝関節の安定性を保ち、衝撃を吸収する重要な役割を担っています。半月板損傷は、スポーツ活動や外傷、加齢による変性などが原因で発生します。

どんな症状が現れる?

 主な症状は、膝の痛みや膝を曲げ伸ばしする時の引っかかり感です。損傷が進行すると、膝に水がたまったり、膝が動かなくなるロッキング現象が発生したりすることもあります。また、膝の不安定感や、膝を動かす際に「クリック音」が生じることも特徴的です。損傷の程度によっては、歩くのが難しくなることもあります。

 半月板損傷の治療は、損傷の程度や活動レベルに応じて選択され、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。保存療法には、主に痛みを軽減するために消炎鎮痛剤の服用やヒアルロン酸注射などの薬物療法があります。また、リハビリテーションとして、膝周囲の筋力トレーニングやストレッチなどにより痛みの軽減と機能回復を目指します。肥満は膝への負担を増加させるため、体重管理も重要です。

 保存療法で症状が改善しない場合や、日常生活に支障をきたす程度の痛みがある場合には、手術療法が検討されます。手術療法には、半月板切除術と半月板縫合術があります。半月板切除術は損傷した部分を切除することで痛みや引っかかり感を改善しますが、将来的に変形性膝関節症を発症するリスクがあります。半月板縫合術は、損傷した半月板を縫合して修復する手術で、半月板を温存することができます。手術後は、リハビリテーションが重要で、徐々に日常生活に復帰します。

 半月板損傷の予防には、日常生活での注意と適切な運動が重要です。急な方向転換やジャンプ動作が多いスポーツでは特に注意が必要です。予防策としては、筋力トレーニング、バランストレーニング、ストレッチなどが推奨されます。また、スポーツ活動前のウォーミングアップやクールダウンでも怪我のリスクを減少させることができます。

当院にご相談ください

 当院ではレントゲンとMRIによる正確な診断を行うことができます。そして、できるだけ手術療法を避け、リハビリテーションを中心とした保存療法を行っています。また、手術後のリハビリテーションを行うこともできます。膝の痛みや違和感、不安がある場合は、当院にご相談ください。

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この記事を書いた人

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岩政 亮平

理学療法士
日本臨床徒手医学協会認定セラピスト
ピラティスインストラクター